職場で部下や後輩の指導・育成に悩む方は多いと思います。
かつては私も部下の育て方が分からずにいましたが、「人への教え方」を学んだことでそういった悩みを解決することができました。
教え方の基本は同じなので、「いつ・誰と・どこで」行っても効果はありますので、ぜひ参考にしてください。
人に教える技術とは?
部下や後輩が成長しないのは「教え方」を知らないだけ
優秀なプレーヤーが優秀なマネージャーになるとは限りません。
一般的に多くの企業では、良い業績を上げた人がその組織のリーダーに選ばれると思います。
しかし「自分の仕事を効率よくこなす」と「人を育てる」この二つは全く別ものです。
例えはスポーツの世界。
現役時代華々しい成績を残した選手やオリンピックの金メダリストが、必ずしも名監督になるわけではないですよね?
逆に現役時代目立った結果を残していない選手でも、若手の育成やチームの力を最大限引き出して、素晴らしい結果を残し続ける監督もいます。
優れた業績があるにもかかわらず、うまく人を育てられないのはなぜか?
それはただ「教え方を知らない」という一点になります。
「どう教えるか?」は部下を持つ上司の手にゆだねられますが、教え方を知らなければ部下は当然育っていきません。
注目すべきは「結果」ではなく「行動」
どんな企業も売り上げを伸ばすことが課題ですよね。
そこで重要になってくるのが目標設定。
売り上げ目標に対して各部署に振り分け、そこから個人目標が決まります。
そこから「目標達成できたか?」「どの位足りなかったか?」という「結果」によって判断されるのが、一般的なマネジメントです。
目標達成できなかった人に対しては、「もっとがんばれ!」とゲキがとびますよね。
しかしこのように結果だけをチェックしていても売り上げはあがらないし、部下もは成長しません。
その理由は、注目すべきは「結果」ではなく「行動」だからです。
なぜなら結果は「行動」の積み重ねで成り立っているからです。
すべての結果は「行動の積み重ね」によるものです。
目標達成できなかったのなら、結果に至るまでの行動をかえるだけ。
間違った行動をしているなら、成果につながる行動に変えてあげる。
つまり、その行動を具体的に教えて実践させると、「行動の積み重ね」により結果は改善され、繰り返し実践していけば必ず結果につながっていきます。
「行動に着目する」これこそが教える技術最大のポイントです。
重要なのは行動にフォーカスすること
前述のとおり、ビジネスの成果は「行動の積み重ね」であって、部下を成果を出せる人材に育てるには、「成果につながる行動」を教えてあげて導いてあげることが大切です。
行動にフォーカスすることで、部下に対してイライラすることなくスムーズに教えることができ、成果を上げる人材に育つ事でしょう。
育たない原因は部下でなく、上司側。
「部下に恵まれない」「悪いのは部下!」という考えは捨てましょう!
人に教えるとはどういうことか?
そもそも教えるということは?
ここで言う教えるというのは、前述の通り「行動」に目を向けることになります。
「理解している」と「実践できる」は全くの別物。
「望ましい行動ができるようにする」
「間違った行動を正しい行動に変えてあげる」
これらを部下にを行ってもらうためには、上司であるあなたのサポートも必要です。
教える前に内容を整理しておく
教える前にまずその内容を整理しておきましょう。
その場の思いつきでするよりも、計画的で効率的です。
教える内容は「知識」と「技術」に分けます。
知識とは、聞かれたら答えられること。
技術はやろうとすればできること、になります。
チェックリストを作成して効率的に
複数の部下を一度に教えるためは、効率的に指導していかなければいけません。
まずは「成果を出している人の行動」をチェックして「成果につながる行動」をまとめましょう。
これをチェックリストにして、同じ行動をできるようにしていけば成果があがる可能性が高まります。
後は「知識のポイント」「技術のポイント」もチェックリストに追加しておきましょう。
大変そうに思うかもしれませんが、一度まとめておけば新しく人が入ってきたときもそのまま活用できますし、育てた人材に任せる際にも活用できるので、長い目で見れば効率的で有効です。
最後に
今回は「人への教え方」について書いてみました。
やる気に左右されないやり方を教えるためには、心でなく行動に焦点をあてる必要があります。
人に教えるというのは、シンプルに「行動を変えてあげる」ことが重要です。
行動が変われば必ず成果につながります。
結果だけにとらわれず、日々の行動から見直してみてください。